風呂敷
最近は、ノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイさんが推奨する
日本の伝統?もったいないや、Reduce((ゴミを)出さない)
・Reuse(再使用)・Recycle(再利用)の
3R運動などで、環境にやさしいと何かと注目されている風呂敷。
今ではデザインやサイズ、素材等色々豊富なバリエーションが楽しめるようです。
名前の由来は「平安時代の公家や武家の風呂は今の蒸し風呂の
ようなもので、このとき床に敷いていた布だ」とか、「風呂に入る際、
脱いだ衣類を纏めておくための家紋の入った布だ」とか、あるいは「もとは今で言う
足拭きマットのことだ」とか色々ありますが、もともとあった、平包(ひらつつみ)
という物を包むための布(またはそれに似た布)を風呂で用いたのが始まりで、
後に、この平包とごっちゃになって、物を包む布が風呂敷に
なったというところのようで。
話はそれますが、昔、上方で風呂、江戸では湯(ゆ)と言っていた
ようですが、これも古くから蒸し風呂の文化があった上方と、江戸時代以降になってから
銭湯が流行った江戸とを考えると、納得のいく話であります。
風呂敷には、平包み、玉包み、長包み、瓶包み、四つ結び、
箱包み、カゴ包み、交差包み、棹包み、三角包み、円形包み
、手提げバッグ、肩掛け袋、リュックサック・・・と、
実に色々な包み方や使い方があるようですが、落語の中でも
等々、色々な使い方をしているようで。
布団包み | 布団の下に敷いておいて、火事にはそのまま布団を包んで逃げる。これは、火事早い江戸の庶民には一般的だったようです。何せ家は借り物だけれども、布団は自前なもんで | 富久 |
たんす包み | 引越しの際、たんすを背負う | 粗忽の釘 |
太鼓包み | 直径2m高さ4mを越すような巨大な太鼓を背負う | 火焔太鼓 |
頭包み | 間男を逃がすために亭主の頭を包む | 風呂敷 |