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花会と奉加帳

三軒長屋で頭の政五郎が引越し代金捻出のためにしようとした花会 (はなかい・はながい)に、五貫裁きで八五郎が徳力屋を訪ねるときに持っていた 奉加帳(ほうがちょう)。 どちらも寄付や、お金を集めるときの手段です。
花会は、職人・博徒などが仲間から金を集めるために催す会合のことで、 多くは賭博の会だったそうです。 なんで花会なのか? これは説法をする際、人集めのためにサイコロ博打を始めたという、 お釈迦様の誕生を祝う会を花会式(はなえしき)というのに ちなんでいる・・・のかどうかは定かではありません。 博打で無一文になることを『お釈迦になる』ということから、もしかしたら 集まったみんなのお金をまきあげて、お釈迦にする(お釈迦様を産む) からかも?
奉加帳は、寺の普請(造営、修繕)を行う際、寄付を募る帳面で、 寄進者の名や金品の目録を記してあるので寄付帳とも。 これは平安時代から使われている古い言葉だそうですが、 現在でも、経営悪化銀行に対して、民間金融機関などからの出資を募って 救済するということを金融用語で「奉加帳方式」というそうです。 これは他の金融機関にまで負担を強いることで、金融システム全体の地盤沈下 を招く恐れがあるという大変評判が悪いそうです。
参考資料:
  • HP『金融用語辞典』
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