洒落ことば
噺の中で本筋とはあまり関係ないですが、くすぐりでよく使われる洒落ことば。
江戸の庶民のあいだでは、日常の会話にこれがなくてはならないというほど
好んで使われていたようです。
洒落とは「戯れ」に通じるもので、
どちらかと言えばくだらないものが多かったようで、噺の中から拾ってみると、
- やかんのたこ(手も足も出ない)
- 夏の蛤(ウィンドウショッピング ・・・夏の蛤は身腐る(見くさる)だけで貝腐らん(買いくさらん)から)
- 夜中のはばかり(目の覚めるような(いい女とか続く))
- お閻魔様の死んだの(もう行くところがない)
- あげ潮のゴミ(出たらどこかに引っ掛かろうとする)
- 菜っ葉の肥やし(掛け声(かけ肥)ばっかり)
噺の中ではさらっと出てくるので聞き流してしまいそうな
洒落ことばですが、注意深く探してみるのも面白いかもしれません。
ガマと接吻→カエルとチュゥ→帰る途中・・・なんてね。