普段の袴
墓参の帰りに供とはぐれたお武家様、たまたま出入りの骨董屋の店を見つけ、店先で煙草を吸いながら休憩していた。
ふと店の奥にかかっていた鶴の掛軸をみつけ、これは良いものだと言うと、店の主人は「おしいことに落款は
ありませんが、おそらく文晁の作では」と言う。お武家様が本当に良いものであるとふっと煙管に息を吹きかけた
ものだから、火玉が袴に落ちてこげをこさえてしまった。お武家様はこれは普段の袴だから気にするなと、
その後も少し話をして帰ってしまった。これを見ていた職人の男。これは面白い、自分もまねしてやろうと・・・。
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