反魂香
隣に住んでいる坊さんが毎夜鉦を叩くので寝ていられない。文句を言いに行くと、坊さんは亡き妻の回向をしていると言う。
坊さんはもとは島田重三郎というお武家で、妻は三浦屋の高尾のこと。相思相愛だったのだが、高尾は仙台候に身請けされ死んでしまった。
別れ際に交わした魂を返す反魂香を焚くと高尾の姿が現れるので菩提を弔うために毎夜鉦を叩いているのだそうな。
それなら自分も三年前に死んだ女房に会いたいからと薬屋の香を買いに行ったが・・・。
別名:高尾の亡霊
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