抜け雀
小田原の宿に着いた旅の男。なりが貧相なばっかりに宿引きが誰も声をかけてくれない。それでも一人だけ声をかけた宿屋があったので、
なんとかそこに逗留することにした。この男、朝昼晩と酒を一升ずつ飲んでは寝てばかりいる。宿屋のおかみさんが心配して酒代だけでも
もらって来いというので亭主が男のところに行ってみると、男は実は一文無しだと打ち明けた。そのかわり宿代のかたに置いていくと言って、
つい立に雀を三羽描いて立ち去ってしまった。次の朝、亭主が雨戸を開けて回っていると、つい立のある部屋から雀が飛び立って・・・。
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